Snow Soul Records

最近Youtubeネタのサルベージばかり。

読書の秋その2『架空の町』

2007.11.01

category : book








架空の町 架空の町
J.L. ボルヘス、チェスタトン 他 (1997/12)
国書刊行会

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国書刊行会から刊行されいている『書物の王国』シリーズで刊行されている『架空の町』を読む。このシリーズは、『人形』『鉱物』『植物』など、テーマを定めて古今東西、古典から近代文学まで広い範囲でテーマにあった良質の短編をまとめている。今回読んだ『架空の町』も、第一編から『武陵桃林』(桃源郷の物語の元)で、いきなり引き込まれる。桃源郷の話って、皆知ってる有名な話だけど、原点となっているのはこの『武陵桃林』で、ものすごくあっさりとドキュメントタッチで書かれている短い物語(というより、日記)だってことは知られていない気がする。その他にもH.Pラヴクラフトやボルヘスといったこの手の奇想物アンソロジーではおなじみの大御所から、萩原朔太郎の『猫町』や、『虚無への供物』の中井英夫、つげ義春や泉鏡花までフォローの範囲は驚くほど広くて楽しい。やっぱり泉鏡花は狂ってていいなぁ。


で、話はかわるが、この『架空の町』という言葉自体が、とても魅力的なんだが、僕も時折この架空の町へ行くことがある。架空の町のラーメン屋へ。そしてその店が出す澄んだスープの醤油ラーメンがめっぽう旨い。日は完全に没しているんだが、日の名残であたりはうっすらと青い。ぽつぽつと街灯が頼りなくつき始めた路地を進み、何だかよくわからない機械(オーブンのようなもの)を売っている古い店の角を右に折れると、はたしてそのラーメン屋はひそりと開店している。しかしラーメン屋というにしては、その店はあまりに頼りない。袋小路になった板葺きの家屋と家屋の隙間を使って、毎晩勝手に(?)開店しているようなのだ。五脚ほどの椅子と小さなカウンターに控えめな提灯。人家の隙間でそれを広げているだけなので、当然屋根もない。その店はいついっても数人の先客がいて、静かに麺を啜っている。


と、まぁ、勿論これはよく見る夢の話なんですが、腹が減った状態で寝ると見るんでしょうね、おそらく。なぜだか定期的に見る夢で、しかも毎回同じ町なので、いまや架空の町の地図がかけるくらいです。夢には色も味も匂いもないなんていいますが、あれは嘘ですね。・・・と、人の夢の話を聞くくらい退屈なことはない・・・と、どこかで読んだ気がするので、夢の話はこのへんにして、違った意味で夢のようなラーメン屋があります。いや、正確にいうと夢に見そうなラーメン屋というか・・・。


http://nagoya.cool.ne.jp/gami1/


ラーメンの写真をリンクで貼りたいところですが、なんだかいろいろありそうで、怖いのでやめておきます。一番下の写真を見ていただきたい。ラーメンにウドンミックス・・・。具にちくわとキャベツ。。深夜の2時から5時までしか営業していない・・・。全国にカルトラーメン屋は多々あれど、これぞカルトの王者というに相応しいですよ。で、実は、昔ここに行ったことがありまして、当時はまだネットなんつーモノどころか携帯もない時代でしたから、本当に探すのが難しかった記憶があります。そもそも記憶なくしそうなラーメンでしたけどね。入ったらなぜか会社四季報が山済みしてあって、店主から株のお話を聞きながらラーメンを啜りました。あれからだいぶ経つので、夢だったのかも・・・と、思い始めていたのですが、調べたらそうでもなかったんで、ちょっと嬉しかった次第です。

コメント

架空の町の書評が読みたくて検索したら
こちらへたどり着きました。

途中でラーメンの話になっていますが(笑)
ちょっと不思議な話のようで興味がわきました。こんど図書館でも借りて読んでみようとおもいます。

2008.06.10  かっくん  編集

途中でラーメンの話になっているのは、どちらかというと、そちらの話の方が書きたくて『架空の町』は前フリだったもんですから…すみません(笑

不思議な話満載で面白かったですよ。私は図書館で借りたので一気読みしたのですが、ちゃんと手元に置いて寝る前にゆっくりと読み進めていく…って類の本だと思います。

2008.06.14  masa  編集

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