Snow Soul Records

最近Youtubeネタのサルベージばかり。

フォービデン・ゾーン

2007.09.03

category : art

20年ほど前の話だが、当時住んでいた名古屋(住んでいたのはその近郊だが)に、いわゆるミニシアターがあって、学生の頃よく通っていた。足繁く通っていたのは、ミニシアターなので普通の大箱ではかからないような映画が見られるということもあったのだが、高・大学生のチケット代が確か1000円とか1200円くらいで、その安さも魅力だったからだ。100人程度しか入れないし、スクリーンも小さいんだが、デビッド・リンチの『ブルー・ベルベット』や『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の監督であるラース・フォン・トリアーの初期作品『エレメント・オブ・クライム』や、林海象の『夢見るように眠りたい』やフェリーニの『ボイス・オブ・ムーン』なんかを見た(気がする)。いつも空いていて、場合によっては客が僕一人、なんてこともあった。あるとき、その映画館でカルトムービー・オールナイト・マラソン上映会なる企画があったので、10代の大半を共に浪費した友人Mと一緒に見に行った。夜の9時からスタートして、頭の沸騰しそうな映画ばかり5本、休みなく見続けて、終わった頃には夜が明けているという狂った企画だった。しかも5本のうち1本はシークレット上映と称して、当日見るまで、何が上映されるかわからない。一体、誰がが来るんだ、こんな企画・・・と思ったが意外と来場者はいるもので、自分たちを入れて30人ほどはいたと思う。


ラインナップは、ケン・ラッセルの数少ないTV放映可能な映画にしてキノコ系サイケデリック映画『アルタード・ステーツ』、マイケル・ナイマンの音楽は美しいが、延々動物が腐乱していく映像の早回しを見せられるピーター・グリーナウェイの『ZOO』、次に、これがシークレット上映だったわけだが、版権だかなんだかの関係で当時上映禁止になっていたデビッド・クローネンバーグ監督の『ビデオドローム』(こっそり上映、という意味のシークレットだった)、で、次が当時まったくの無名映画だった(今でもだが)『フォービデン・ゾーン』。で、最後が、これがお目当てだったわけだが、史上最強のカルトムービーにして、大傑作、クロサワが西部劇を撮ったらこうなっただろうと言われるアレハンドロ・ホドロフスキー監督の『エル・トポ』だった。因みにこの『エル・トポ』は1969年のメキシコ映画だが、あまりにも凄すぎるので、ジョン・レノンが版権を買い取ってしまい、しばらくお蔵入りになっていたという話がある。


で、ここからが本題だが、ほぼ飲まず喰わずで8時間前後こんな映画を見続けるのだから、それだけでも十分ナチュラルハイになるか、バッドトリップ(熟睡)するしかないわけだが、この5本のうちの一本である『フォービデン・ゾーン』のあまりの破壊力に激しく衝撃(笑撃)を受けた。この時点で既に深夜の二時。『フォービデン・ゾーン』の前に上映していた『ビデオドローム』は、見たことがあったせいで、僕はどちらかというとバッドトリップ(熟睡)側だったのだが、一気に目が覚めた。まずはそのオープニングを見ていただきたい。



とにかくカッコよかった。そして、とにかくバカだった。とにかく続きます。

コメント

衝撃的にかっこいぃ!モノクロで余計な情報ないからアニメーションが際立つ!
そして感心したのが、フォントを全く揃えてないところ。全部バラバラの字体っすよね?
すげぇなあ。おしゃれ。とにかくおしゃれ!

2007.09.13  moe  編集

そうそう、オシャレなんだよね。ヘンだけどお洒落。
フォント使いもそうだし、登場人物の衣装も動きも、40年代〜60年代のアメリカで大量生産されたカートゥーンの安っぽさと、過剰なスラップスティック感を実写化。今ならオールCGだろうけどね。
このセンスは後にティム・バートンに受け継がれるんだけど、バートンも元アニメーターだからね。共通した毒を感じます。

2007.09.18  masa  編集

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