Snow Soul Records

最近Youtubeネタのサルベージばかり。

これやこの 行くも帰るも・・・

2007.08.28

category : 未分類

今日のミヤコは37度でした。この37度ってのが曲者で、体温と同じってところがぬるい湯の中で溺れているみたいに逃げ場のない感じ。肺の中にも外気がずっと入り込んだまま溜まってるみたいで、もう耐えられないですね。3時頃、お仕事で金閣寺の北の山中に行ったのですが、そこはかなりひんやりで、そのまま山中に一句詠みながら世捨て人として隠遁するところでした。で、最近富みに感じることですが、子供の頃ってこんなに暑くなかったと思うんですよ。でも37度って数字には記憶があって、昔も今も夏は最高気温ってこんなものだったはず。となれば、今の37度が昔の37度より暑くなったか、もしくは自分が齢をとったからということになる。齢をとったからというのは身も蓋もないので、今の37度が昔の37度より暑くなったと考えてみた。で、その秘密を発見しました。確かに、湿度や、住んでいる場所によって同じ37度でも風が吹いているかどうかとか、いろいろ要因はあるだろう。しかし最大の原因はそんなところに、ない。


蝉だ。


蝉が五月蝿いのだ、昔より。


特にワタシの自宅の周りには、公園や庭付の戸建が多いせいか(ウチは築15年のボロ借家だが)蝉が朝から、全力で鳴きやがります。しかもクマゼミが。昔と今の夏の風情を一変させているのは、間違いなくこいつらだ。昔、ラジオ体操を終えて、朝飯食べて、10時に夏休み子供劇場の溶解人間ベムやメルモちゃんを見ている頃に鳴き始める蝉は、ミンミンゼミだった。ミーンミーンミーンミミミミ・・・という声を聞きながら、嫌々日誌を無気力に埋めていたのだ。そして午後、プールの帰り道に聞くのはアブラゼミのジジジジ・・・という声。少し短くなり始めた日暮れに聞くのはヒグラシの声。クマゼミのわしゃわしゃした声はむしろレアサウンドだったはず。この平気で温度を2、3度上げてくれそうな必死感漂う風情のない鳴き声が、昔と今の37度を変えているのだ。つまり、体感温度ならぬ、聴感温度だ。


で、ちょっと調べてみたら、それは事実でした。ある大学がセミの種類別固体量と分布を調べたところ、昔に比べてクマゼミが圧倒的に固体数を増やしていて、夏の主役だったアブラゼミやミンミンゼミは何年もかけてゆっくりと、里山に追いやらてしまっているようなのです。さらに今年は数年に一度のクマゼミ大発生サイクルに当たっていたそうで。理由はよくわからないのだが、クマゼミは乾燥を好むので、人の暮らす街の環境の変化と何か関係があるのではとのこと。


とりとめもなくなってしまったが、今も(0時)近所のスーパーの街灯付近で、間違えたクマゼミくんが、一匹鳴いてます。寝ろよ・・・。










夜の蝉 夜の蝉
北村 薫 (1996/02)
東京創元社

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追伸:北村薫はどれもすばらしいが、とりわけこの『夜の蝉』はすごい。ミステリなのに青春文学。鳴ける、もとい、泣ける。


 

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