最近Youtubeネタのサルベージばかり。
前回のエントリのコメント欄に、デビッド・ボウイの出演映画を並べてたら、悲しくなってきた・・・なんて書きましたが、もちろん『戦メリ』は除きます。あれは僕の中では偶然の奇跡というか、大島渚監督の才能ってよくわかりませんが、あの時代のあの瞬間に、あのアーティスト達が会さなければあり得なかった映画だと思います。坂本龍一も一番脂がのっていた時期だし、ボウイも音楽的にも充実していた時期です。何時間だか忘れましたが、教授はあのサントラ作成にあたり、スタジオで有り得ないくらいの時間をかけたそうです。前置き長くなりましたが、ボウイのチョイ役映画第二段はジュリアン・テンプル監督の『Absolute Beginners』です。50年代のロンドンを舞台にしたミュージカル映画で、ストーリーは・・・特にないです。いや、あるんだけど、どうでもいいというか。映像はMTV出身の監督だけあって(このMTV出身という肩書も最近あまり聞きませんね。スパイク・ジョーンズくらいか)オシャレです。スーツで乗るスクーターにナイトクラブでのダンスパーティ、50年代ロンドンのキラキラ感が素敵な映画です(棒読み)あ、シャーデーも出てます。
まぁ、そんな映画なんですが、実はこういう本気の脇役でこそ、ボウイさんの真価が発揮されます。前々からそんな気はしていたんだけど、今回あらためてビデオを見直して確信しました。(飛ばしながら見たけど)前回のエントリで紹介した『眠れぬ夜のために』もそうだし『ツイン・ピークス』や『最後の誘惑』もそうだったけど、とにかく浮いている。半端じゃなく浮きまくっている。演技がヘタとかではなく、存在として画面に馴染まない(いい意味で)。よって、『戦場のメリークリスマス』くらいの奇跡が起きないと、ボウイは基本的には“使って失敗”な役者なんだろうと思います。上に写真貼りましたが、ビギナーズでもタイプライターの上で歌い踊っているんですが、かなりヘン。ニコラス・ローグ監督の『地球に落ちてきた男』という映画ではボウイが宇宙人役で主演なのですが、その違和感をそのまま、意識的に使ったと見て間違いありません。なので、ヘンでオッケーなのです。そもそも、閉鎖的なニューメキシコのカウボーイの町に、中性的な宇宙人のボウイが現れるという設定自体が、ロックカルチャー、サブカルチャー(はっきり言えばゲイカルチャー)に対する世間の違和感を戯画化したものです。グラムロックというゲイカルチャーと切ってもきれない様式の中で、『ジギー・スターダスト』という宇宙人を作り出したボウイ以外に『地球に落ちてきた男』は演じられなかったでしょう。突出した才能を持って生まれたが故に、どこの世界にいっても異質であることが、ボウイの本質だと思います。フォーク、グラム、エレクトロニカ、ソウル・ファンクetcと、ここまで節操なくあらゆるジャンルを横断し、しかもそれぞれのジャンルで後人に影響を及ぼすほどの実績を残すという人は他にはいません。実際に驚くほどの多ジャンルのアーティストが影響を受けた人物にボウイを名を上げています。(布袋さんまで名曲スターマンをカラオケみたいにカバーしてて腰が砕けました)
ただ、俳優業を含め、どのジャンルでも『そこに住んでいる人』にはなれず、やっぱり浮いている感じがするんですけどね。
http://www.youtube.com/watch?v=Y6QvSue4rDs
↑『地球に落ちてきた男』のIV貼ります。この映画とニコラス・ローグについては追々書きたいと思っています。
かなり話が横道に逸れてしまったけど、この映画のためにボウイさんが書いた主題曲は奇跡的な名曲です。この曲のためにこの映画があるんじゃないかと思うくらいに。この曲さえ聴いておけば、この映画の8割くらいは味わったことになります。あと2割は、当時17歳だかで、エイスワンダーというポップグループのボーカリスト兼子役として活躍していたパッツィ・ケンジット(下写真)の小悪魔的キュートさですけどね。因みに現在のパッツィ・ケンジットは、オアシスのリアム・ギャラガーや、元クラッシュのミック・ジョーンズが結成したビッグ・オーディオ・ダイナマイトの人や、シンプルマインズの人と3回結婚して三回離婚したり、軽く麻薬所持で逮捕されたりと、正しい毒セレブの道を順調に歩んでらっしゃいます。
それでは、映画を8割方お楽しみ下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=VCL7kkn7MJQ
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追記:『風が吹くとき(原題:WHEN THE WIND BLOWS)』の主題曲もボウイさんですが、これもとってもいい曲なんですけど、映画は見るとしばらく気が滅入るので、これから夏を迎えるにあたり、やめたほうがいいです。
コメント
デビッドボウイといえば最近『プレステージ』って映画に出てたね。
ダイハード4.0を観る時に一緒に見ようと思ってたら
その前日に公開終了してた・・・・・
うぅ、観たかったなぁ。自分なりにストーリーを推理してたんだけど。
『ビギナーズ』面白そうやね。
シャーデーかっこいい。
なんとなくこの映画のCMを覚えてるような。。
べスパもかっこいい。
原付の免許を取った時、ほんとにべスパが欲しかったけど
ほんとに高かったので断念。
もうバイクも乗らないけど、いまだにべスパを見るとうずうずしてしまう♪
2007.07.23 AJ 編集
ボウイ、確かに「プレステージ」にも出てたみたいだね。やっぱり脇役で。えーっとマジシャンの話だっけ?(うろ覚え)
確かに、シャーデーはかっこよかった。そもそも絵になる美人だからね。印度人と英国人のハーフで、東インド会社が関係してたかどうか忘れたけど、ものすごくお金持ちの娘だったような。
僕もスクーター乗りだったけど、バイト代貯めて自分で買うまで、オフクロのラッタッタだったので、とても恥ずかしかったです。
2007.07.25 masa 編集
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Author:masa
芦屋と京都を軸に徘徊。
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